私の「暮らし方」に、影響を与えた人や経験について振り返ってみた

年賀状代わりのデジタルご挨拶はいつも富士山の写真で、ごくシンプルに作ります。

40代も後半になり。

自分の暮らし方や、選ぶモノの好みがすごくはっきりしています。

「あ、コレがいい!」とピンと来るものしか欲しくないし、

そういうモノはそう簡単に見つからないので、結果的にモノを買うことも少ない。

私の、そういう「暮らし方」の基準というかルールというか、センスというか。

それは、これまでに私が影響を受けた人やお店、経験などから出来上がっているよなぁと思い、振り返ってみることにしました。

小学校低学年で、無印良品と出会う

あれは1980年代前半。名古屋の本山に、当時まだ珍しかった無印良品の路面店があって。

そこで初めて、中のインクの色がそのまま見える蛍光ペンを見たときの衝撃!

「なんてムダがなくて、シンプルで素敵なデザインなんだろう…!」と、

子供心に「これはすごい店だ!」と感動した記憶があります。

このロゴだった時代。覚えてる人いるかな?

もともと子供の頃から、かわいいキャラものとかが好きではなかったんだと思う。

なので、無印は昔からずっと変わらず好きだし、学生の頃はバイトしてました。

シンプルであること、に最初に価値を見出してここまで広げた無印はすごい。

20歳、パトリス・ジュリアンの世界に憧れる

私が20歳前後の頃。パトリス・ジュリアンという日本在住のフランス人ライフスタイルアーティストが、雑誌クロワッサン等によく取り上げられていて。

もう、とにかく素晴らしいセンスでカフェやレストランをプロデュースしていて、レシピ本もたくさん出されていて。

「この人の店に行きたい!」と思い、名古屋から東京まで、当時の私にとっては大金の 7~8千円するディナーを食べに行ったこともありました。実際にパトリスさんにも会うことができ、大感激。

著書もたくさん買って読みました。

そこから学んだ美学は、今の私の暮らしのベースになっています。

美しいものだけを、身の回りに置くこと。

それらは昔ながらの素材、ガラスや金属、木でできたもの。

プラスチックやビニールでできたものは、美しくないということ。

そういうことが書いてあって、目からウロコが落ちまくりました。

洗濯バサミは、割れずに長持ちのステンレスで長さが重要!
物干し同様、洗濯バサミもステンレス製にこだわってます。 プラスチックのものは何色であっても見た目が好きじゃないし、必ず劣化して割れるのがイヤで。 今は100円ショップをはじめ、どこでも買えるステンレス製の洗濯バサミですが、私がこだわったのは

↑ 私が今も、極力プラスチック製品を使わないと決めているのはそういう理由から。

25歳、ニュージーランドで「ごく普通の家」の素敵さに驚く

「一度、海外で暮らしてみたい!」と思っていたので。

お金を貯めて、25歳のときにワーキングホリデーでニュージーランドへ行きました。

そこで、色々な家庭やゲストハウスに滞在して、その素敵な暮らしぶりにショックを受けたんです。

どこの家も、決して特別なお金持ちではなく「ごく普通の家」なのに。

なぜかちゃんとインテリアに統一感があり、それぞれの個性も反映された素敵な生活ぶり。

対して、私の知ってる「日本のごく普通の家」は、もっとインテリアもバラバラだし。

モノがゴチャゴチャ置いてあって、とてもじゃないけど素敵とは言えない、ってのがスタンダードだったので…。

とにかく、「私も日本に帰ったら、自分の好みのものだけを揃えた、統一感のある暮らしがしたい!」と強く思ったし。

その結果、じゃあ自分の好みとは??ということに対して徹底的に向き合うようになりました。

キレイな部屋は、雑誌の中の他人事?
インテリア雑誌を眺めながら、「こんな素敵な部屋に住めたら・・・」「もっと広くて収納さえあればスッキリするのに・・・」「でもうちはこんなんだし。別世界よね(ため息)」・・・なーんて考えたことはありませんか?私はありありです。生まれ育った実家は...

↑昔のブログは、そのときの気持ちから書き始めたもの。

26歳、ドイツ人と暮らしてその感性から学ぶ

ニュージーランドで旅行中に、同じ宿に泊ったのがきっかけで知り合ったドイツ人の元夫。

洋服のセンスは普通だったけど、なぜかインテリアの趣味がすごく良かった。

100年モノのアンティークやIKEAの家具がうまいこと調和した、ヨーロッパらしい設えの家に暮らしていて。

高くても、良い家具を買って長く使うという考え方はそこで身についたかな。

元夫や、彼の友達もみんなしっかりした美意識があって。

友人との食事中に2リットルのペットボトルの水を食卓に置いたら、

「それは美しくないから、ちゃんとピッチャーに入れ替えるか、せめてテーブルには置かずに後ろの棚に置いて。」

と言われたときは、「えっ!めんどくさ!」と思ったけど。

すぐに「確かに、美しくはないわな。」と納得した。

そういう、日常の小さなことへのこだわりが積み重なって。

美しくて快適な暮らしになっていくんだな、ということを学んだドイツ生活でした。

30代、石黒智子さんのセンスにシビれる

もう、このキッチンの写真1枚だけで、好き!と思いました。

当時の肩書が「主婦」であった、石黒智子さん。素敵な著書がたくさん。

よく雑誌にも登場されていて、センスとこだわりの詰まりまくったご自宅の様子が紹介されていました。

彼女のモノ選びの基準や審美眼には、すごく影響を受けましたし、真似したい!と思ったこともたくさん。

私がキッチン用品の色をシルバーと黒に統一しているのは、石黒さんの影響です!

暮らしながら、心地よさをアップデート

私が初めてひとり暮らしをしたのは、31歳のとき。

ドイツで結婚はしたけど、一度離れることになって日本へ戻ってきたときでした。

満を持して、というか。「ついに、自分の好きなものをゼロから揃えて憧れの暮らしをスタートすることができる!」と、そこは大喜び。

そのときすでに、自分の好き嫌いや暮らしたいスタイルが明確だったので。

ほとんど迷うことなく、暮らしに必要なものを揃えていくことができました。

当時のキッチン棚。1人暮らしなのに食器多すぎ(笑)

あとは、実際にモノを使いながら。

お皿1枚、コップ1個でも、持ったときの心地よさとか。

使い勝手の良さとか、出番の多さとか。

そんなことを暮らしながら確認していって。

「これは、ちょっと違うな」と感じるものがあったら、

少しずつアップデートして、より自分に合ったものを手に入れて。

そんなことを繰り返しながら、今の私の暮らしが出来上がってきました。

もちろん、買って失敗したなと思ったモノもたくさんあるし。

昔は好きだったのに、今はそう思えなくなって手放してきたものもたくさん。

無駄にお金を使ってしまったなー、と反省することも多々あります。

でも、その経験すべてがあって、今の私の価値観が作られているし。

現在の暮らしには、95%満足しているので、上出来!

残りの5%は、まだまだアップデートしたいモノや場所があるから、伸びしろってことで。

これからも、自分の「これが好き!」を大切にしながら。

シンプルで心地よい暮らしをずっと楽しんでいきます☆

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